子どもと親権第4話:絶望的な思い

先輩から言われた言葉と、探偵・弁護士への相談

相談していた先輩に、『妻に子どもを渡したくない』と正直な気持ちを伝えたこともありました。
そのとき先輩は、『子どもの幸せを第一に考えたほうがいい』と、静かに言いました。

頭では、その言葉が正しいことは分かっていました。
それでも、当時の僕の心の中は、『子どもを取り戻したい』という気持ちでいっぱいでした。

どうしてもあきらめきれなかった僕は、興信所にも電話をしました。
いまの状況を説明し、『子供を連れ戻すことができるのか』『親権を取ることはできるのか』を聞きました。

担当の人からは、『正直、状況的にはかなり難しい』と言われました。
それでも『可能性はゼロではありません』とも言われ、ほんの少しだけ希望を感じました。

しかし、調査にかかる金額を聞いて、現実の厳しさを思い知らされました。
最初からかなり高額で、期間が長くなればなるほど費用はどんどん増えていく。
さらに、その後に裁判などに進めば、弁護士費用も別にかかると言われました。

弁護士に相談して突きつけられた現実


それでも諦めきれなかった僕は、次に弁護士事務所を訪ねました。
相談料を払い、弁護士の先生に、これまでの経緯と今の状況を詳しく話しました。

先生は話を最後まで聞いたうえで、はっきりとこう言いました。
『今の状況では、親権を取ってお子さんと一緒に暮らすことは、まず難しいでしょう』

その言葉を聞いたとき、望みを完全に断たれたような気持ちになりました。
必死にしがみついていた細い糸が、目の前でぷつんと切れてしまったような感覚でした。
胸の奥がスーッと冷えていくような、絶望的な思いでした。

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子どもと親権 第1話:妻と子どもがいなくなった日

子どもと親権第2話:行方不明という現実

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